引越しで運ばれていく大切な家財。もし万が一、トラブルや事故に遭ったら…と考えると非常に不安ですよね。
引越しの際にお客様の家財は積み込み、運搬などの工程を経て、さらに狭い入り口を抜けたり階段を上ったり。これらのさまざまな障害を乗り越えて、新居に設置されていくものです。
ですが、引越しのプロである引越し業者に作業を依頼しても、スタッフも人間ですからどうしても事故が起こってしまう可能性が。機械が引越しを行っているわけではないためまったく事故を起こさないというのは不可能でしょうが、どの引越し業者も事故を減らすために努力を重ねています。
そんな中、トラックに積み込まれた家財が運送中に事故に遭ってしまったら、どうなるのでしょうか?気になる補償や家財のあれこれをご紹介しましょう。
一般的に、引越しには保険加入がすすめられています。特に、高額な美術品や骨董品などがあるという場合には、引越し業者だけでなくお客様本人も保険をかけなければいけません。保険をかけていないと、万が一の事故や破損時にはいっさい補償されないので注意が必要です。
また、心配されるのが家財を輸送している最中の事故です。輸送トラックでの事故が起きた場合には、ほとんどのケースで補償してもらえます。しかし、引越し業者に過失のない事故の場合には補償されないのが現実。たとえば、家財を輸送しているトラックに突然乗用車が突っ込んできたという事故の場合。これは引越し業者側にはいっさい過失がありませんので、積み込んでいた家財が破損していたとしても保険の補償を受けられません。
では、このような場合の事故では家財の補償はどうしようもないのか?と言われればそうではありません。上記の保険・補償は、お客様ではなく引越し業者があらかじめ加入している保険の補償についてです。
前述のようなもらい事故の場合、家財の補償をしてくれる保険というものもちゃんとあるのでご安心を。それが、引越し荷物運送保険という保険です。これは引越し業者ではなくお客様自身が加入する保険のことです。
台風や天災などによる水漏れなど、不可抗力のアクシデントに対しても有効な保険。ですから家財輸送中のトラックが事故にあった場合にも、家財の補償がされるというものなんです。ただ、お客様自身が加入する必要のある保険ですから、そのぶん別途加入費用もかかります。それでも大切な家財を少しでも守るために、多くの需要がある保険となっているのでお見逃しなく。