引越し業者が一日に行う引越しの件数は、単身者向け引越しやファミリー向け引越しなど、引越しの種類や業者によって大きく違います。

大手引越し業者や繁忙期の引越しなどでは一日に3～4件だといわれています。
荷物の積み下ろしの時間や移動時間を考慮すると、非常にハードスケジュールだと言えるでしょう。

そんな中、引越しを控えている立場で引越し業者が大幅に遅れてきたら、あなたはどうしますか？

引越し業者の遅刻というのは実はよくあることなんです。
その理由もさまざまですが、最も多いのは前の引越しの時間がおしているということです。
引越しには予定の開始時間と終了時間が決められていますが、繁忙期や引越し件数が立て込んでいる日の場合はそうもいきません。

特に、午後便で引越しを行う場合は遅刻は覚悟しておくと良いでしょう。
朝一番に引越しを行ってくれる午前便では、時間指定も可能でそのぶん料金も割高なので最も時間の読める引越しとなります。
しかし午後便では、それ以前の引越し時間が遅れるとそれだけ時間をとられてしまうため、どれくらい遅れるのか見当がつかない場合も少なくありません。

明日予定がある、どうしても急ぎだという場合には、料金が多少割高でも午前便を選びましょう。

次に、引越し業者が遅れてくる理由としてよくあるのが、天候条件や交通の関係です。
よくニュースでもある道を覆いつくすゲリラ豪雨や大雪、また行楽シーズンといった渋滞しやすい時期には、どうしても時間が遅れてしまいがちです。
こうしたトラブルは仕方のないことですし、1時間や2時間という大幅な遅れもあまりありませんので、できるだけ作業をスムーズに進めてもらいましょう。

しかし、やはり遅刻してくるというのは気分も良くありませんし、引越し業者への信頼も薄れてしまうもの。
こうした場合には、値引き交渉をはじめとした交渉を行ってみてください。
業者によっては、値引きに応じてくれたり応援スタッフを増員させて作業にあたってくれることもあります。

ただ、引越し業者がお客様と契約していることというのは基本的に「荷物を運ぶこと」であって「時間を守ること」ではありません。
時間に関する特別な約束をしているという場合には、遅刻すれば値引きなどに応じてくれるでしょう。

また、引越し業者によっては時間に遅れそうだということをスタッフが連絡してくれることも。
しかしそのスタッフがドライバーの場合はもちろん電話をすることはできません。
時間が遅れていると思ったら、事務所に電話して状況を確認してみるのも良いでしょう。