どこの地域でも続々と建設されていくマンション。
新築の戸建てももちろんですが、現在では管理や維持を行ってくれるマンションの人気が高まっています。
都市部では建設中のタワーマンションを目にすることも珍しくありませんね。
さて、そのマンションへの引越し。
実は新築マンションの引越しというのは引越し業者が決まっているということ、ご存知でしょうか?
この決められた引越し業者のことを「幹事引越し業者」といいます。
幹事引越し業者とは、他の引越し業者とどう違うのでしょうか?
まず、マンションでの引越しと、戸建ての引越しの大きな違いは何でしょうか。
マンションには壁一枚でたくさんの隣人が住んでいるということです。
ですから引越しの際や入居の際には、挨拶周りをするのが一般的ですよね。
たくさんの世帯が凝縮されたマンションでは、騒音・振動をはじめとしたさまざまなトラブルが起こります。
引越しの際にも言えることで、引越しは騒音や振動がつきものですし、マンション住人の共有部分であるエレベーターやエントランスホールも使用します。
マンション前の道路には引越しで利用する大型トラックが停留するため、車を利用するマンション住人の妨げになることも。
その際に、エレベーターの使用時間やクレーム対処など、引越し作業以外の管理を行ってくれるのが幹事引越し業者です。
また、新築マンションの入居というのは、多くの住人が一斉に引越しをスタートさせます。
マンション側から委託された管理引越し業者ならば、このハードなスケジューリングを組んで効率良く引越し作業を進められるというわけなのですね。
では、必ずしもこの幹事引越し業者に引越しを依頼しなければならないのかというと、そうではありません。
幹事引越し業者の利用義務があるかどうかというのは、これはマンションの契約の際にチェックしておきたいところ。
「マンション側が指定する引越し業者での引越しが必須」という場合であれば、それ以外の引越し業者を利用することはできません。
しかし「幹事引越し業者を紹介します」という場合には、他の引越し業者を利用することができます。
この場合は、一般的な引越しと同じように見積もりを依頼して引越しの話を進めていきます。
ただし、前述にもありますように新築マンションは一斉に入居していくのが一般的です。
管理引越し業者以外の業者を利用する場合は、マンション側にしっかりと日程や時間を確認しておくことが必要となりますので注意を。
また、管理引越し業者は引越し業務以外にもスケジューリングを組んだり、マンション住人に対するケアやクレーム処理など業務内容がさまざま。
そのため一般的な引越し業者よりも割高となる場合が多いのですが、こういった場合には他の業者へ見積もりを依頼し、それをもとに値段交渉するのが良いでしょう。