引越しによくある長距離の移動。転勤や結婚・独立などで北から南、西から東へと、日本全国どこでも移動をします。そんな長距離の引越しでは、近距離引越しではあまり利用されない輸送方法がとられたり、引越し業者にも苦労が多いようです。
たとえば、引越しには一般的にトラックを利用して家財を運びますよね。しかし長距離引越しの場合には貨物電車でのコンテナを利用したり、場合によっては船便での海上コンテナを利用することもあります。特に長距離で急いでいるという場合には、渋滞も信号の影響も受けない貨物電車のコンテナがよく利用されます。
引越しだけに限らず、旅行などでも長距離を移動するというのは思った以上に疲れてしまうもの。それが、引越しのように荷物を運んだりさまざまな手続きをとったりする必要があるという場合、想像を絶する疲労感に襲われます。お客様はもちろんですが、やはり引越し業者のスタッフが最も体力を奪われてしまいます。
特に長距離の場合では、家財を輸送するスタッフであるドライバーが最も緊張感を持って仕事をこなします。トラックで長距離を移動する場合、お客様の大切な家財を守らなければならないことや事故への緊張感もありますし、運転自体も非常に疲れるものです。作業が夜中までかかってしまうという場合には、より緊張感も増します。
ドライバーの中には、高速道路などを猛スピードで飛ばして早く到着し、空いた時間で睡眠をとるという方法もとられています。しかし、現在は事故防止のために睡眠・休憩をとるように促されている引越し業者が多くなっています。やはり事故を起こしてしまっては大問題ですし、引越し業者にとっても大きな損害となってしまいますので、ハードスケジュールの中でもできるだけ事故を防止するよう努めています。
ですから、夜中にサービスエリアなどへ寄ってから、トラックの中で睡眠をとるドライバーも多いのです。トラックの中は3人ほど座れるスペースがあるとはいえ、大柄な体格の方が眠るにはちょっと窮屈な場合も。あまり長時間眠ることもできませんし、自宅のベッドと違ってあまり疲れもとれないということが多いため、長距離引越しのドライバーの現状は辛いものです。
そしてやっと到着したと思えば、今度は帰り荷がある場合も。帰り荷とはその名の通り、再び会社へ戻るためにトラックを引き返します際に乗せていく荷物のことです。
長時間かけて到着し、運んできた荷物を降ろします。そうすると今度は帰り荷を積み込む作業をし、再びトラックを運転しなくてはなりません。トラックひとつだけで帰るわけではないので再び緊張感に襲われますし、体力面だけでなく精神面でも疲れが溜まってしまうのが長距離ドライバーです。