引越しには、家財を輸送するための方法としてトラックが利用されています。JRなどの貨物列車やフェリーでの輸送方法もありますが、ほとんどの引越しにトラックが利用されています。一般道はもちろんのこと、トラックは高速道路をよく走ります。
トラックが道路を走るということは、少なからず事故の可能性があるということです。実際、トラックでの事故というのは平成23年では2000もの件数となっており、ほとんどがドライバーによる原因の事故なのです。
特に引越しでは、ドライバーの安全はもちろんのこと、お客様の大切な家財を守るため、物損や他の方の安全を守る必要があります。
そこで多くのトラックに導入されているのが、ドライブレコーダーです。よくバスやタクシーに導入され、ニュースなどで事故映像を見ることがありますよね。ドライブレコーダーとは、交通事故前後の様子を録画したもので、裁判などでも最も有力な証拠として利用できるものです。事故などの強い衝撃にも耐えられる構造となっており、特に引越しや長距離トラックに多く導入されています。こういった映像記録があると事故原因もすぐにわかりますし、より原因究明や改善ができるというわけです。
さて、このドライブレコーダー。または引越し業者によってはセーフティーレコーダーとも呼ばれているようです。
一般的なドライブレコーダーは万が一の事故が起こったときのために、映像を録画しておくという目的で設置されています。引越し業者によっては、急ブレーキを踏んだり社内の音声まで録音されているというのです。これによってドライバーの運転技術をチェックしたり、どのくらいの最高速度を出して運転したかということがわかるのです。
音声がわかるということはドライバーのプライバシーに関しても意見がありますが、ドライバーがトラックに乗っている間というのはあくまで仕事中ですし、また安全性をより強くするためにはやはりこのドライブレコーダーが欠かせません。そしてこの引越し業者のトラックだけでなく、さまざまな運送業者のトラックにもドライブレコーダーが設置されています。
とある引越し業者では、このドライブレコーダーを導入してドライバーの運転技術を点数化しています。どれくらいの最高速度を出したか、急ブレーキを踏んでいないか、急ハンドルをきっていないかなど、各ドライバーの運転技術を細かくチェックすることができます。また、連続してどれくらいの時間を走ったかということや、逆にどれくらいの停車時間があったかということもわかるので、適切な休息時間などをアドバイスすることも。無理に休息時間をとらずに運転させて事故が起こるというケースは非常に多いため、こういった事故を防ぐことができるのです。