引越しをする機会。それは、結婚・進学・就職・独り立ちなど、さまざまなシチュエーションがありますよね。そんな引越しにも、ちょっと気まずい引越しというものがあるのです。
たとえば、離婚を機に引越しするという場合。不倫・浮気・暴力…離婚にはさまざまな理由が絡み合っています。一度は愛し合った夫婦が別々の道を選ぶ離婚では、もちろん住居も別々になっていきます。その際にも必要なのが、引越しです。
よく、ドラマなどでも仕事から帰宅したら奥さんと一緒に、家の中が空っぽになっていた…ということ、ありますよね。結婚して引越しを行ったのですから、離婚時にももちろん引越しが必要となります。
さて、離婚での引越しはいろいろなパターンがあります。ひとつは、旦那さんのみ・奥さんのみの立会いのもとで引越し、もうひとつは、夫婦揃って立会いの引越し。
一方だけの立会い引越しでは、それぞれが必要な家財を運んでいくことになります。そういった場合にはしっかりと必要なものを梱包しておかないと、引越し当日になって「これはどうするんだったっけ?」となってしまいます。すると、旦那さんや奥さんに電話で確認を取ろうとすると喧嘩が始まってしまったり。これで作業も遅れてしまいますし、作業にあたっているスタッフも非常に気まずい雰囲気の中で作業をしなくてはなりません。
「あなたが使った物なんていらない!」とは思っていても、いざ当日運び出す際にはあれもこれも…となってしまうこともしばしば。どれを持っていき、どれを置いていくかということはきっちりと決めておいてもらいたいですね。
また、夫婦揃っての立会いのもとで引越しをする場合も同様です。夫婦の雰囲気や状況にもよりますが、多くは無言での作業や、夫婦がお互いにまったく喋らない、または喧嘩を始めてしまうといったケースも。スタッフが仲裁するわけにもいきませんし、ただただ黙々と作業を進めていくだけです。
こういった時によくあるのが、夫婦の片方が作業に協力的でない場合です。スタッフに対しても悪態をついたり、荷物を運ぶのを邪魔したり、梱包を手伝わなかったり。離婚に対する怒りや憎しみでこういった態度になるのもわかりますが、それも引越し業者のスタッフからすれば関係のないことですよね。
中には「夜逃げ業者」や「何でも屋」などの気まずい引越しを専門に、積極的に受け入れる業者もあるようですが。引越し業者の中には、こういった「気まずい引越し」に直面することも、しばしばあるのです。