引越し業者と一口に言っても、スタッフの中にもそれぞれランクがあります。
引越し業者だけではありませんよね。コンビニやアパレルといった職場でも、一般のスタッフからマネージャー、サブマネージャーなどの役職があります。
それぞれのスタッフのランクで仕事内容にも大きな幅がありますし、給与面や待遇面でも違いが出てくるものです。
ですから、やはり早くステップアップしたいというのは誰しもが思うことではないでしょうか。
新人スタッフやまだまだ研修中の身である引越し業者のスタッフは、どのような過程を経て、どうやって一人前のスタッフになっていくのでしょうか。
とある引越し会社では、新人スタッフは毎週決められた日に研修を受けているようです。
やはり、ただ単に物を運べば良いというわけではないのが引越し業者。
大きなものをスムーズに運ぶための技術はもちろん、狭い場所での搬入・搬出、スピーディーな行動が求められます。
そういったことを自分のスキルにするためには、現場で先輩たちの技術を見て覚えていくことはもちろんですが、十分な研修が必要となります。
時間が勝負の引越しでは、気になったことひとつひとつを現場で直接先輩に聞いていては作業が進みませんよね。
特に、引越し業者のスタッフが運ぶものは自分のものではなく、お客様の大切な物。
そして引越しは時に新しく建てたマイホームや新居へと荷物を運ぶ重要な作業となります。
そういったときに、万が一でも壁に傷をつけてしまったり、家財を壊してしまったり…ということがあってはなりません。
保険が利くとしても、引越しのプロとしてそういったことは極力避けるべきことです。
ですから荷物の搬入・搬出技術はもちろん、トラブルを避けていくためにも研修が必要だというわけですね。
さて、その引越し会社の研修について。
毎週決められた日時に、引越しに関する技術を身につけるために「技術講習」というものが行われます。
もちろんそこで講師を務めるのは引越しのエキスパートで、普段現場では聞けないことも事細かく質問することができるというわけです。
スピーディーな作業が求められる現場で、あたふたしながら先輩に質問することもなく、しっかりと勉強することができるということですね。
こういった研修を経て現場へ出ることで緊張感が和らぎ、作業面でも自信がつくというわけなのです。
行き当たりばったりで現場へ出て作業をし、お客様の大切な家財道具を壊してしまったら…
ということのないように、引越し業者は一人前になるために日々教育を受けているのですね。